とたんギャラリー限定オープン!
 
2006年10月1日、阿佐ヶ谷住宅のテラスハウスにアート・ギャラリー「とたんギャラリー」が期間限定オープンいたします。2007年4月に取り壊しが決定したことを契機に、この空間をもっと色々な人に知ってもらいたい、という想いからギャラリー計画が浮上しました。築48年の歴史を持つ阿佐ヶ谷住宅で、その「終わり」をどう迎えるか。その場所性、空間、記憶、アート、そして人と人をつなぐ、かつてないコンセプトのアート・プロジェクト「TOTAN GALLERY PROJECT」が、ギャラリーオープンとともに始動します。
 TOTAN GALLERY PROJECT
 
とたんギャラリーでは、空間、写真、絵画、彫刻、などジャンルを問わず、ギャラリーのコンセプトに基づいて作家を誘致、1作家最大2週間のエキシビジョン(個展)を行います。作家が作品をつくり、見せ方を考え、オーディエンスが敷居を跨いで作品を観に訪れる。そして非作家である住民がそこで生活し続けるという、実験的アートプロジェクトです。
 コンセプトとルール
 
とたんギャラリーは主軸になる4つのコンセプトがあります。
「場所性と終わりを考える」
「住まい及び団地というフィールドを使う」「ヒトとヒト、時間の重なりを実体化する」
「プロジェクトそのものが1つのインスタレーションである」
 
このコンセプトに基づいて、特異なルールが設けられています。
(1) 原則、現状復帰は行わない。
(2) 参加アーティストは、エキシビジョン終了後、1点以上作品を残す。
(3) 次作家は前作家の作品をどのように扱ってもよい。
(4) ギャラリーの運営者であり取り壊しまで住み続ける住民は、
    一切作品に手を入れることはできない。増殖していく作品たちとともに暮らす。

 記 録
 
ギャラリーのウェブでは、時間軸を追うことの出来るblogをトップに、各エキシビジョン、イベントごとにページ開設をします。「客観」と「主観」のふたつの記録が交差するサイトを構築。 客観の記録とは、プロジェクトに参加する作家ごとにページを立ち上げ、解説し、また時間によって重層化し変化し続けるギャラリーの定点撮影を行い、その画像を常に発信します。時間によって作家・作品が、重なり「レイヤー」「フィルター」となって見えるアートの提示方法を実験的に展開、記録します。 一方、主観の記録とは、増殖していく作品たちとともに暮らしつつ作家と接し、非作家としてギャラリーで生活し続ける住民の大川の視点から、アート・生活・感情など日々思うことを記録します。
 企 画
 
とたんギャラリーでは、『TOTAN GALLERY PROJECT』の他に、2つのコンテンツを立ち上げています。
 
・イベント、ワークショップ
とたんギャラリー実行委員会が中心となって単発のイベント、およびワークショップを開催します。個展会期中に作家や個展と連動したイベントも計画します。
 
・ウェブ上のテキスト・コンテンツ「○○の終わり」
物事、現象、モノ、ヒトなど「何かの終わり」を考えるテキスト作品です。アーティスト、建築家、社会学者、評論家、ライターなど、さまざまな専門分野の方々に執筆をお願いしています。様々な「終わり」について考えるウェブにテキストを定期掲載いたします。
 お問い合わせ
 
とたんギャラリー実行委員会
〒166-0015 東京都杉並区成田東4−3公団阿佐ヶ谷住宅25号棟4号室
Phone:03-5397-0414
URL:www.totan-gallery.com 
 
※ビジュアル資料、プレスリリースをご入り用の方は、お手数ですが担当までご連絡ください。 担当:新井、大川